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鮫と菊と亀と羆と置物(長いよ)
2021-09-08 05:51:05  | コメント(8)
山椒です。軽く化石採取、翌日は病院。
少しだけ疲れました。
簡単にご報告しま~す。

みてみんの赤いフェルト作家さんが「菊石が欲しい」と言い出した!
塩谷さんも「化石発掘に行きたい!一緒に行こう!」と言い出す始末。
山椒は秋野菜に向けて畑いじりの最中なのだが…。

以前、山椒は化石の師匠から菊石を2個貰っているのだ。
それを1個渡せばよい…訳ではなかった。
塩谷さんは、その石を大事にしている。
ちなみに山椒と塩谷さんの化石師匠はそれぞれ違う。
山椒の師匠は、ノージュールを感じろ!石を叩く感覚を体で覚えろ!的なフィーリングタイプ。
菊石もハンマーでぶん殴るために貰ったのだが。
※塩谷さんは言わずもがな逆タイプの師匠

あれこれ考えているうちに面倒になった。

要は菊石を取ってくれば問題は解決するのだ!

さあ!出発だ!!

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こちらは途中の景色。

目的地は、家から120キロくらいの所。
山奥なのでスマホも圏外。


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ここら辺では首長竜の化石も取れます。

目的地到着。
発掘開始!!

装備は大体次の通り。
バール、化石用ハンマー、釣り用のウェダー、グローブ、蚊取り線香、クマ鈴、麦わら帽子。
クマ鈴は北海道の山歩きには必需品。
(1人の時はラジオか音楽プレイヤーがあると良い)
ホントはホイッスルも必要。どっかに落とした。
リュックには土嚢袋を複数枚。
飲み物。甘い飲み物は、刺す虫系も呼び寄せるので注意。
食事(おにぎり)は車の中で食べる。

まずは1か所目。
土手伝いに川に降りる。
なんだか気配がない。期待薄。
次へ場所移動。
※切り替えが大事。


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2か所目。
ここでも土手伝いに川に降りる。
先ほどの場所よりは良い感じ。
少なくともボウズという事はなさそう。
小さいアンモナイトや貝やら樹木の化石…。


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そして塩谷さん、今回の課題、鮫の歯を発見!
コレクションが増えた!バンザイ!

途中シカの足跡を大量に発見。
山椒にとってはゲン担ぎ。
化石が見つけられそうな気がする。

幾つかまとめて土嚢袋に入れ、その場に置いて上流に移動する。
土嚢袋は戻る際に回収するのだ。

亀甲石もちらほら。
形がいびつ。
『山椒のとっておき』のようではない。
菊石と呼べなくもないものも。


普通だったら全部キープ!と思うかもしれないが、ここは化石の産地。
スケールが大きい。
大きい化石の一部くらいでは持ち帰らない。

北海道の化石は「丁度良いサイズ」を探す事が大事なのだ!
掘り起こすだけで精一杯。
写真だけで諦める事もしばしば。


かなり奥まで進んだところで菊石発見。
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バールを使って掘り起こしてみるが大きくて無理。
人力ではとても持って帰れない。

形の良い
亀甲石も見つけた…。
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こちらに至っては掘り起こすことすら無理。
業者を使って送り付けたい気分になる(誰に?)

でもまあ、面白い石やアンモナイトがたくさん入った石が取れた。

菊石ではないがアンモナイトで我慢してもらおう。
面白い石でも良いかも。

川の水はとてもキレイ。
魚もたくさん泳いでいる。

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途中、麦わら帽子を使って魚とりを楽しんだ。
※時折こういう遊び要素もないと集中力が持たないのだ。

採取再開。
程よく取れたあたりで、時間と収穫量で帰るタイミングを考える。
石の量が少し多いかもと思いつつ、ゆっくり戻ればと撤収開始。

歩き始めて数十秒…。

いや、コレ、思ったより相当重いぞ。
少し進んでは休む。
手が痛い。
途中に置いてきた土嚢袋も回収する。

息が切れる。
夕暮れも近い。
急がなければ!
しかし、気持ちと裏腹に進みが遅い…。
これ以上は、もう無理…な状態で石を運ぶ。

す、すこし休憩を…。
四つん這いにへたり込む山椒…。
顔を上げると、その眼前に現れた美しい菊石!
ここに来てまさかの菊石!

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持って帰る以外選択肢はなかった…。

リュックに入れ、ヨロヨロと移動再開。
化石入りの土嚢袋が腕に、菊石入りのリュックが肩に喰い込む。

塩谷さんに至ってはヘロヘロだ。
それでも土嚢袋を回収し続ける…。
当然、一度で全部運ぶのは到底ムリな重さになる。
そういう時は、土嚢袋のピストン輸送。

降りて来た土手に到着。
ここを登るのだ。
崖ではないので、まだ楽だが…。

何しろ大量の化石!つまり石!

フラフラヨロヨロと車に戻る。
全部運び終えたところで、車に積んで一休み。

もう1歩も動けない~。

さぁ、帰るぞ!!こんな所、一刻も早くおさらばだ!
ん?
どうしたの?

塩谷さん呆然。
車のエンジンがかからない。
まさかのバッテリー切れ…。
現在地は人などいるはずもない山の中。
スマホは圏外…。

少しだけ頭の中で現実逃避した…。
そうは言っていられない
スマホが繋がるところまで歩いて移動しJAFを呼ぶしかない。

こうして我々のサバイバルが始まるのだった。
↑山のど真ん中だとそんな気分になれるよ♪

林道はあるが、山道なので足場が悪い。
普段用のリュックに飲み物とおにぎりを入れ直し、2人でテクテクと歩いた。
日が沈む前に何とかしたい。
クマさんと出会ってしまう可能性もあるのだ!

2人でテクテク歩く。
道の真ん中に「俺の縄張り」…。
気にしたら負けだ。

くまごろうさんであれば、喫茶店で休ませてくれるだろう。
しかしここは山の中。
あるとしたら、
くまはちろうさんの山のお肉屋さん。

もう一歩も動けない~と言っている場合ではない!

小さな橋を渡る。
道の真ん中に「俺の縄張り」…。
気にしたら負けだ。

長ーい橋を渡る途中で電波が通じた!
山の中なのでJAFが来るのも時間がかかる。
確認して折り返しと言われた。
また圏外になったらどうしよう。
JAFと待ち合わせた場所の目的地は、遥か向こうに見えるダムの上の小さな駐車場。
北海道、無駄にでかい。

テクテク…トボトボ…テクテク…。
大きな橋を渡る

道の真ん中に「俺の縄張り」…。
気にしたら負けだ。

無理やりテンションを上げる塩山椒。
この雄大な景色を撮影だ!

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わー!キレイだー!北海道だねー!
(乾いた笑い)

待ち合わせ場所に到着!

JAFから電話、2時間くらいかかるとのこと。
地名を聞いたら、結構遠い所から来るそうだ。

東屋とは言い難いが屋根付きの椅子がある。
トイレがある。
これだけでも安心。

気持ちに余裕はないが、スマホのバッテリーに余裕があったので、みてみんに画像をアップ。
菊石を取れた報告をする。

※とってやったぞコノヤローと思ったのはナイショ

山椒、もしもの時にと普段用リュックの中に色々入れておく癖がある。
「もしもの時って何だ?」と思いつつ入れておくのだ。

もしもの時、それは今だ!
漁ってみると、飴がいくつかと携帯用ミックスナッツが出て来た。
何もないより断然良い!

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おにぎりと飴とナッツを食べながらJAFを待つ。

ひたすら待つのも何だし、涼男のお土産を採取。
好きそうな雑草と、いつものヨモギと雑草。


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暗くなってきたぞ…。

日が落ちた所でJAFの車が来た!
助かったのだ!


正直体が寒くなってきた所だったので本当に良かった。

車のある場所まで戻る。
歩きではない。

JAFの立派なトラックでだ!
バッテリーはほんの少し足りない程度だった。
あっさりエンジンが掛かったのでこれで帰れる。


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林道はこんな感じ。もう真っ暗。
野生動物に気を付けながら戻る。

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現地を後にする。
こんな暗い時間に帰るのは初めて。

家に到着したのは21時過ぎ…。
荷物を降ろして、軽めの夕食を取りお風呂。
その日はこれで精いっぱい。

涼男は遅かった事で不機嫌。
こっちの事情など知る由もない…。
好きそうな雑草は無視し、ヨモギと庭にも生えている雑草に喰いついていた。
こんな時も涼男はマイペース…。


そんな感じで、
菊石取りましたよ~!!

 

~山椒でございます~

桂樹さや 様

塩谷さんのニセ山椒ブログ見てくださって…。
文章は偽物ですが、写真は山椒本人です。

石の質を見分けてから、入っていそうな石を叩くのです。
入っていない石は固いので、感覚で分かるのです。
そのままポロリと落ちていると楽なのですが。
割らなくて良い石は大抵大きいのです。

無事帰って来れましたよ~。

昼間は絶景なのですが、夜は怖い!
あの辺にキャンプ場ありますが、ホントに危ないと思います。
投稿者:菖蒲田山椒  [ 2021-09-09 18:04:30 ]


んまぁあー!! 塩谷さんのブログの謎がこちりで解けましたわ!(*´∀`*)
石の収穫おめでとうございますわ!
お師匠様の教えの言葉ええですわね。獲物は感覚でとるのですわね。イカス!

この大自然の中、暗くなってから車が来ないことを想像するとハラハラなのですわ……:(;゛゜'ω゜'):
投稿者:桂樹さや  [ 2021-09-09 15:55:56 ]


~山椒でございます~

秋の 桜子 様

夕日が落ちる方向に大きな山があったのです。
あっという間に暗くなりました…。

熊鈴は1個だと心もとなく2個付けてます。
山に入る際は、かなり慎重に立ち回っているつもりだったのですが…。

羆と遭わない様に心がけています。
遭ってしまったら諦めるしかないとも思うのです。

電波が届かない所でのアクシデント。
このまま誰にも発見されずに骨で発見されるとか嫌ですものね。

>できる事はやってください←ええ?

今回、見事にそうなりました!

次回に向けて「水をろ過する方法」を確認しようと思います(苦笑)

JAFの更新したばかりでした。
忘れてなくてホント良かったです!!
投稿者:菖蒲田山椒  [ 2021-09-08 20:05:53 ]


ここ最近、標高が高い我が家は日が落ちると寒いですー。夜の山道!の運転、ひ~( ;∀;)、怖いですよね。赤い目がちらほら見えたりして!

ヤホーニュースで記事になってたらどうしよう(最近、くまさんレストランのニュース見たから、ドキドキしたのはヒ・ミ・ツ)

熊鈴!懐かしい!我が家に小学生がいた頃、学校から配布されました(^O^)/消防署のお兄さんが毎年開催していた、心肺蘇生法の会場で←我が子達は6年間、学びましたよwww、

何しろ救急車が速くて十分かかるので、親も学ぶ。

できる事はやってください←ええ?
子どもでも頑張れば大丈夫!←え?
119だと本所に繋がっちゃうので、更に時間がかかる、こちらの番号を覚えるのだ←は?

その時に、熊と出会ったらとか、ヤマカガシには血清が無いだのお勉強してました。

ご無事で何よりです。お留守番の涼男、我が家のチワワ様も帰宅が遅くなると、恐ろしいオーラを出して不機嫌です。
投稿者:秋の桜子  [ 2021-09-08 12:12:42 ]


~山椒でございます~

楠木結衣 様

いつも勝手にお店作ってしまってすみません。
お店やさんシリーズ好きなのです。
名前に「はち」の数字が入ると粗暴なイメージがするのは私だけでしょうか…。
 

仰る通り化石は石なので少しサイズが違うだけで、途端に運べない物になります。

小さい生物がたくさん入っている大きな石というパターンもあります。
その場合は、要らない部分を現地で割って軽くします。
足で抑えて固定して、ハンマーで叩きます。
その際、大変な物が出て来ることもあって、そんな時は塩山椒は慌てて破片を集めます。
後で接着剤でくっつけるのためです。

持ってる道具や装備は、森の大工さんと近いと思います。
頂いたイラストで言うと、木が石になっているという違いだけですね。
長靴履いてハンマー持って歩いていますから。

博物館にある大きな化石は、あえて割って運んで、あとで修復したりするのです。
化石は割れて修復したものでも、価値が下がる事はないのです。
宝石として見るか、古生物として見るかで価値も変わって来るとは思いますが。

投稿者:菖蒲田山椒  [ 2021-09-08 10:36:47 ]


くまはちろうさんの山のお肉やさん……。
よかった、塩山椒さんたちが売り物にならなくて←

そうか、石だから重たいのですね。
当たり前なんですけど、石を運ぶことって綺麗な小石くらいしかなかったので、思いつきもしなくてなるほど!と思いました。
いやあ、すごい!
というか、すごく楽しい……!
山椒さんの見えてる世界をわかりやすく書いてくださっているので、めっちゃ楽しいです(∩ˊᵕˋ∩)・*

くまはちろうさんの肉やさんは困りますが、また採取日記を読んでみたいです( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )❤︎
投稿者:楠 結衣  [ 2021-09-08 09:05:18 ]


~山椒でございます~

天理 妙我 様

ブログコメントできずスミマセン。
用事が重なって余裕ありませんでした。
さぞかし寂しかった事でしょう。

菊石、しっかり送りつけますのでご覚悟を!
投稿者:菖蒲田山椒  [ 2021-09-08 07:40:20 ]


 わー、ごめんなさい~!
 石ですもんね~。重たいですよね~。
 それだけ戦利品があったってことですね。うんうん。←
 山のお肉屋さん、怖い……。
 天理でした。どうも。
 お疲れさまです。
投稿者:天理妙我  [ 2021-09-08 06:32:38 ]